あたかもダイアモンド

「こんばんは、ジョナサンです」
「銀塊です。わりと頑固な性格です」
「さて今日はオーソドックスな感じでお送りしたい」
「ロンドンでテロが起こった。憂うべき事態だ」
「銀塊君のオーソドックスはそれなの?確かにびっくりしたけど、今に始まったことではないし、面白い話に持っていきずらいよ?」
「でもね、ひとことだけ言っておきたいんだけれども、よくこういう事件が起きると『なんの罪もない人が犠牲になって』っていうようなことを言う人がいるんだけど、これはどっこいおかしな話でね、今回の場合なら、イギリスというのはテロを受けるそれ相応の理由があるわけでね、それこそ今の中東の問題というのは百年二百年前の問題に端を発しているわけだし、現在も中東搾取のシステムは維持されているわけで、イギリス人である以上、あるいはイギリスに住んでいる以上、まったく無関係というわけにはいかないとおもうんだよね。当然ながら、テロを賛美したり擁護したりするつもりはないよ。でも『自分たち善良な市民はまったく関係ありません』てなことにはいかないということをみんな知っておくべきじゃないかな。もちろんこれはアメリカの軍事力の庇護の下に栄えている日本にも言えることだよ。そこんとこをね、踏まえた上で今後を考えていかなきゃいけないということ。現状を是とするか否とするかは別にしてもね」
「一応さあ、このサイトはさあ、おもしろっぽくやっていこうってコンセプトなんだけどさあ。皆さんお忘れかもしれませんが、僕はジョナサンです。上で長々としゃべってたのが銀塊君です」
「ちょっと固い話になってしまったかな、銀塊だけに」
「僕らさあ、役割分担がはっきりしてないよね」